櫻井くん家のドライヤー事情

素晴らしすぎるものに出会ってしまいました。
それはドライヤーをかけられたい願望が詰まったはてなブログ
見事に感化されて、櫻井くんにドライヤーをかけられたくなりました。どうしてもかけられたくなりました。

なので櫻井くんにこんな風にドライヤーをかけられたい話をつらつらと綴ります。非常にくだらなくなる予定です。

まず櫻井くんは大手企業に勤めています。しかも33歳にして部長。厳しいけど仕事がよくできます。正直なので良い悪いはっきり言います。そのため褒められた時の嬉しさは抜群なので部下からの信頼も厚いです。紹介される時に必ず「しっかりしている」と言われるタイプです。でもそんな彼も家では抜け放題。ゴミ出しの時に袋が破れちゃう、みたいな。階段に生ゴミ散らかしちゃう、みたいな。結構日常茶飯事でこういうことしちゃう。結構そんな自分にすぐイライラする。でも改善措置は見つからない。

そんな彼と付き合っているのは私で、6個下の櫻井部長の部下です。王道オフィスラブ。会社では「櫻井部長」「△△(苗字)さん」と呼び合います。家では「翔くん」「○○(名前)」と呼び合います。

私は男性ではなくて女性にモテるタイプだとします。つまり甘え下手です。自分でほとんどのことはできてしまいます。好き、という気持ちも表にはあまり出せません。でも本当は心臓がひっくり返るくらい櫻井くんのことが好きです。伝わってないけど。常に伝えたいと思ってるけど向こうがあまりに素直なので、伝えるタイミングを失っています。

前置きはこのくらいにしておきます。ここまでで既に700字。こんな感じの2人とドライヤーへの夢を詰め込みます。私目線です。

金曜日の夜、17:00定時に上がった私はいつものように彼の家へ。桜を見て、合鍵ももうもらって1年くらい経つなあなんて思いながら。今日はビーフシチュー作ろうかななんて思って材料を買い込んだ。1週間ぶりなはずなのに、なんだか懐かしい。しかも散らかってる。

とりあえずご飯作って、帰ってくる前にお風呂に入っておこう。翔くん残業になるって言ってたなあ、何時頃かなあ、上がったら帰ってきてるかなあと考えながらお風呂に入って、上がる。帰ってきてない。ちょっと部屋片付けて、とりあえずお酒飲もっと♡お先に♡とか思いながら飲んだ缶チューハイがまさかのアルコール8%で。お酒が弱い私は3分の2まで飲んだところでソファーで爆睡。この時20:30。

「ちょ、なんでこんな強いやつ飲んでんの、起きて」って焦った感じで起こされたのが21:00過ぎ。「おかえり〜〜」って言ったら「あ、起きたよかった。今日そんなに遅くないと思ったから寝ててびっくりしたよ、ただいま。」ってソファーの下に座りながら話しかけられる。あーまだ頭フラフラするって思いながらも「ビーフシチュー食べる?」と寝転がったまま声をかけると「まじ?食べる食べる。部屋入った瞬間超良い匂いした。」とネクタイを緩めながら。(紺に白の細かい水玉模様)ここで髪の毛を触って「あ、でもお前髪の毛濡れてるじゃん。乾かしといで。」と返ってくる。
ここで!!!!!!お酒の力を借りた私は長年の夢だった提案をする。

「ぼーっとするから乾かして。」

露骨に「えっまじか、なんで」ってする顔をする櫻井くんを前にしても私は動じない。なぜなら酔っているからである。
「髪乾かすくらいできるでしょ」「できない」「いやできないわけないよね?」「できない」とラチがあかないので結局「俺がやったらボサボサになるじゃん絶対、、、いいの?」って言うから「いいよ!!!」って言ったら、「ほんとに知らないからな?熱かったらちゃんと言えよ?」とドライヤーを持ってきてくれます。完全勝利。

ノーネクタイのワイシャツ(襟は白、本体は水色のアレ)姿で片手にドライヤー。コンセントさして腕まくり。なにこの素敵な図は。2人でソファーの下に座って乾かされます。10秒に1回くらい「熱くない?」って聞きます。パーマかけてるのに全然くるくるしないで乾かしてるわこの人、と思いながらも一生懸命なので何も言いません。熱くないようにすっっっっごい慎重だから熱くはない。でも乾かない。上っ面にしか風当たらないから中が乾かない。「中もやってよー」って言っても聞こえないから振り向いたら熱い風が思いっきり顔に当たる。電源急いで切って「ちょ、いきなり振り向くなよ危ないだろ!!!」ってめっちゃ怒る。ごめんって、、、。「で、どした?(顔優しい)」「中の方も乾かして」「あーそういうこと?あーーわかった」ってなんかわかったみたい。
中の方を乾かされ始めると心地よくて寝そう、、、、。コクッコクッてなりはじめる。そしたら「おい寝るなよ」「おい○○?」「寝てる?(全部激甘ボイス)」ってずっとしゃべる。「寝てないよーー」って言っても「いや絶対寝てた、ねむいの?○○」(電源切って顔を覗き込んで)「ははっもう目開いてないじゃんまだ22:00も超えてないよ〜金曜なのにもう寝るの〜?(ウィスパーボイス)」って言いながらまた乾かし始める。ちょっとドキッとして目覚めた。横髪乾かされる時にやたら顔に当たってくすぐったい。「目に入ってない?」(やさしい)って聞く。「入ってないよ」って言う。(入ってるけど)

ここで「前髪ってどうすんの?」
えっっったしかに。「前からしか無理だよね?」えっ。「ほらこっち向いて」 って肩掴まれて向きを変えられる。また乾かし始めたけど顔ちっっか!ちっっか!近すぎ!顔赤くなるから「熱い?結構顔に風当たってる?」って聞くから、そういうわけじゃなくてってもごもごすると、目見られて「恥ずかしい?」って核心つかれる。目が泳いでなにも言わない私に「なに、俺まで恥ずかしくなってきた」ってちょっと笑うけど、こっちがまだ黙ってるとターボにし始めて、「こんなこと頼んでくるの珍しいね」って前髪のとこだけ見ながら。酔いがほぼ冷めてやたら恥ずかしくなる。ふふって笑って「俺は結構嬉しいけどね、こういうこと言われるの(小さい子を見るような超やさしい顔)」って多分言った。なんせターボだからよく聞こえないけど多分言った。えーーーなにいまの、やだ、うれしーーーってなってるところで、「はい、おわり、めっちゃツルツルになった!俺割とできるかも!」って嬉しそうに膝立ちになって両手で頭撫でる。(慈しむような目)目の前にある腰に思わず抱きつくと、背中に腕回されて、くんくんされて「めっちゃいい匂いする。毎週金曜日やってやろっか?」って耳元言うから、えっえ?!えって動揺して顔だけあげるとと「毎週は嫌なのかよ(笑)」とか言いそう。(また慈しむような目)その目が好きすぎて、見てられなくて、もう1回抱きつく。嫌じゃないですお願いします、とは言えない私のことわかるから、また背中に片腕回して「決まりな」って頭ぽんぽん。

「よしビーフシチュー食べるか、腹減った〜〜」って立ち上がる櫻井くん。耳がちょっと赤いなって思ったりする最高の華金。
華なんてもんじゃない黄金の金曜日。
黄金金。金多い、、、輝いてる、、、。